🧩 心が弱ったときこそ狙われる

こんにちは。エンジニアのコウジです。
最近、YouTubeやSNSを見ていると「無料で運命診断」「金運が上がる」「副業運が開花する」といった広告をよく見かけます。

最初は「よくある占いかな」と軽い気持ちでしたが、調べてみると、これは単なる占いサービスではなく、“副業”や“開運”を組み合わせた巧妙なビジネスモデルになっていることが分かりました。

エンジニアとして長年データ構造を扱ってきた私の視点から見ると


今回はその仕組みを、感情ではなく「構造的に」解き明かしてみようと思います。

💬 「無料で運命が分かる」の仕掛け

このビジネスの入り口は、ほぼ例外なく“無料診断”から始まります。
名前と生年月日を入力するだけ。


その後、LINE登録やメール登録を求められ、AI鑑定のような言葉が届く仕組みです。

例えば、次のようなメッセージです。

「あなたは特別な星を持っています」
「今、人生が大きく動く時期です」
「行動できる人だけが成功をつかみます」


しかし、これらの文言は心理的な“揺さぶり”になっています。

人は「特別」と言われると承認欲求が刺激され、「行動しなければ損」という感覚を覚えます。

いわば、“感情のスイッチを入れるフェーズ”です。

💸 「より詳しく知るには」から始まる課金構造

登録後、次に案内されるのは有料プランです。
私が調べた限りでも、価格帯は以下のようなパターンに分かれています。

  • 基本鑑定:3,000〜5,000円
  • 開運アドバイス付き:10,000〜15,000円
  • ブレスレット付き:50,000〜100,000円
  • 祈祷・特別護符コース:200,000円以上

最初は「安いな」と感じる金額から始まり
“もっと正確な結果を出すには”と階段のように金額が上がっていく。

ここで注目すべきは「課金がシステム化されている」点です。


「今のあなたに必要なのはこれ」と次のステップを提案されるたびに、少しずつ支払いを重ねてしまう仕組みです。

🧠 論理的に見る“信頼の錯覚”

このビジネスの成功要因は「信頼の錯覚」にあります。

① “占い”という文化的信頼の土台
② “女性の名前”による親近感(星海しおり)
③ “四柱推命”という伝統的な言葉の権威性

さらに、メッセージには“副業で成功した人の体験談”が添えられることがあります。


星海しおりさんに鑑定してもらって、仕事運が上がり、副業で月収30万円!」
こうした口コミ風の文言も、信頼性を装う仕掛けの一部です。


抽象的な「行動」「金運」「成功」という言葉だけで、内容の空白を希望で埋めさせる。
これはまさに、“論理の隙間を利用したマーケティング”です。

🔍 データ的に見た“再現性ゼロ”の副業

私は副業案件を数十件以上分析してきましたが「星海しおり系」は再現性のあるビジネスモデルを持っていません。

「あなたの運気を上げる」「行動できるよう導く」といったスピリチュアル要素を主軸にしており、実際に利益を生み出す仕組みが存在しないのです。

本来、副業というのは

  • 何を売るのか
  • 誰に提供するのか
  • どのように収益化するのか

この3つの要素が必要です。

その結果、「副業で稼ぐ」という目的が「占いを信じ続ける」という行動に変わってしまうのです。

⚠️ 実際の被害報告と構造分析

口コミサイトや消費生活センターの報告を調べると、以下のような実例が確認できます。

  • 「最初は3,000円だったのに、最終的に50万円以上支払っていた」
  • 「返金を求めても『運気の循環を妨げる』と言われ拒否された」
  • 「副業について質問したら『運気を整えてから行動を』と返された」


“占い”や“祈祷”を商品化し、論理ではなく感情で支払いを誘導する。

この構造をデータベース化して分析してみると、同一テンプレートを使っている業者が複数存在していることが分かります。

🔧 エンジニアとして見た“詐欺を防ぐチェックポイント”

私の仕事柄、常に「仕組み」を見抜く癖があります。
このような案件に騙されないために、最低限のチェックリストを共有します。

  • ✅ 運営会社の住所・代表名・特商法の表記が明確か
  • ✅ サービスの目的が「占い」ではなく「収益」に紐づいているか
  • ✅ 契約内容や返金条件が明記されているか
  • ✅ 感情ではなく、数字・実績・ロジックで説明されているか
  • ✅ 「限定」「特別」「今だけ」という文言が連発されていないか


運を買う前に、まず情報を検証しましょう。

🧭 運を信じるより、仕組みを理解する

私は占いそのものを否定するつもりはありません。
時に心を軽くしてくれることもあるでしょう。

そしてビジネスである以上、検証と仕組みの理解が必要です。

「運を信じるな。仕組みを信じろ。」

これが、私が47歳になってようやく辿り着いた答えです。

給料が減っても、環境が厳しくても、私は少しずつ副業を続けています。
派手さはなくても、自分の手でデータを積み上げ、結果を得る。

執筆:コウジ

「運命は書き換えられる。
ただし、キーボードを叩くのは自分自身だ。」

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