🧩 はじめに

私は47歳の会社員エンジニア、コウジです。
仕事ではデータを扱うことが多く、普段は慎重に物事を判断するタイプです。
それでも、給料の伸び悩み、ボーナスのカット、将来の不安…。
そんな現実に押されて「副業で少しでも生活を楽にしたい」と考えたことが、正直あります。
そんなとき、ネット広告で目にしたのが――
「鹿山圭介・非常識なeBay輸出セミナー」。
「在庫なし」「スマホ1台」「放置で自動収入」
このフレーズを見た瞬間、心がグラッと動きました。
でも、エンジニアとしての私は同時にこうも思ったのです。
「本当にそんな効率の良いシステムがあるのか?」
そこで冷静に、eBay輸出という仕組みとセミナーの実態を掘り下げてみました。
📦 eBay輸出とは?
まず、「eBay輸出」とはどんなビジネスなのか。
簡単に言えば、日本の商品を海外向けに販売するネット物販です。
主に人気なのは次のようなジャンルです。
- 🎮 昔のゲームソフト・レトロハード
- 📷 中古カメラ・レンズ
- 💍 日本ブランドの時計・アクセサリー
- 🧸 アニメ・フィギュア・ホビーグッズ
- 🍶 職人の工芸品・包丁・筆記具
日本製品は品質が高く、世界中にファンがいます。
そのため「国内で安く仕入れて、海外で高く売る」という構造自体は理にかなっています。
ただし、それは“実力と経験がある人”に限った話。
初心者がいきなり「在庫ゼロ・自動収入」で結果を出すのは、かなり難しい現実があります。
⚙️ セミナーの内容を分解してみた
鹿山圭介氏の「非常識なeBay輸出セミナー」では、主にこんな流れが語られます。
- 人気商品のリサーチツールを使って売れ筋を特定
- 日本のネットショップやリサイクル店で仕入れ
- eBayに出品して販売
- 梱包・発送は外注化し、自動で回す
理屈はシンプルで、仕組み化されていれば確かに可能に見えます。
しかし、エンジニアとしての私はこの
「自動化」という言葉に違和感を持ちました。
⚠️ “自動化”の裏に潜むコスト
仕事でシステムを作る人間なら分かると思いますが
自動化には必ずメンテナンスとコストが付きまといます。
調べてみると、実際にこのセミナーにはこんな仕組みがありました。
- 有料のリサーチツール(月額1万円前後)
- 出品代行サービス(1商品あたり数百円)
- 在庫管理・発送代行(手数料+送料)
- 初期講座費用(20万〜50万円以上)
さらに、「自動化ツールを導入すれば放置で稼げる」とありますが
このツール自体が月額制・サポート契約付きという報告も多いのです。
つまり、“仕組み化=手間ゼロ”ではなく
“仕組みを維持するコストと知識”が必要というのが現実です。
📉 無在庫販売のリスク

セミナーの最大の売り文句が「無在庫販売」。
しかし、eBayでは在庫なし販売は禁止に近いルールがあります。
「売れてから仕入れる」やり方だと
仕入れ先で在庫が切れた瞬間にキャンセルせざるを得ません。
結果、バイヤー(購入者)から低評価を受け
アカウント停止という最悪のケースも。
さらに、海外発送ではトラブルも多発します。
- 配送遅延や紛失
- 関税の負担トラブル
- 返品・返金リスク
この現場対応こそが“eBay輸出の本質的な仕事”なのです。
ここを「自動化」「ほったらかし」で済ませるのは、正直かなり無理があります。
💰 費用の実態と追加契約
口コミを複数調べていくうちに、こんな実例も見えてきました。
- 「説明会は無料だったが、後半で50万円の講座を勧められた」
- 「在庫不要と言われたが、結局仕入れ資金が必要だった」
- 「ツール利用料が毎月かかり、やめづらい契約だった」
つまり、初期費用+継続コストの二重構造になっているのです。
私自身、システム投資やサーバー費用を扱う仕事をしてきましたが
費用を“累積で考えない人ほど危険”だと感じます。
最初の支払いがゴールではなく、スタート地点に過ぎません。
💬 “詐欺”というより「誤解を誘う構造」
私は、鹿山圭介氏のセミナーを「詐欺」とは断言しません。
eBay輸出という手法自体は、確かに実在する合法的なビジネスです。
しかし――
- 初心者が成果を出すには相当の労力が必要
- 「誰でも」「放置で」「短期間に」という部分が誤解を招く
- 成功者の体験談が一部の例外である
こうした点から見れば
“詐欺”というより“期待を過剰に膨らませる構造”だと思います。
派手な成果を見せる裏で
現実的なコスト・トラブル・英語対応などは語られにくい。
これは、情報商材の世界でよくあるパターンです。
🔍 エンジニア的に見る「副業の見極め方」
ここで私なりに導き出した、安全な副業の3原則を共有します。
① コスト構造を分解できること
利益より先に、支出と手間を明確にできるかが重要です。
② 再現性があること
個人の「運」や「一時的なブーム」に頼るモデルは長続きしません。
③ 維持・更新が可能なこと
自動化をうたうサービスこそ、維持コストや依存リスクを見ておくべきです。
これらを冷静に見極められないと
“楽して稼ぐ”つもりが“手間と出費だけが残る副業”になってしまいます。
✅ 非常識より「常識的な堅実さ」を選ぼう

鹿山圭介氏の「非常識なeBay輸出セミナー」。
確かに魅力的に映る部分もあります。
しかし、エンジニアとしてデータの裏側を見てきた私からすれば
「労力ゼロで稼げるビジネス」は存在しないという結論に行き着きました。
仕組みは誰かが作る。
その誰かが努力している以上、参加者が“努力ゼロ”で稼げるわけがない。
もし本気で副業に挑戦するなら
高額セミナーよりも、小さく実践できるものを選ぶことをおすすめします。
- 月に1万円でも自力で稼げる経験
- 小さく始めて確実に伸ばす戦略
- 地味でも再現性の高い方法
それが、エンジニアである私がたどり着いた“常識的な成功の形”です。
執筆:コウジ
「非常識より、地に足のついた副業を。」
同じように悩む人に、少しでも冷静な判断のヒントになれば幸いです。

