副業を考える人が増えている今だからこそ
こんにちは。47歳で会社員エンジニアをしている管理人です。
趣味はYouTubeを見たり、スマホゲームをしたり。仕事の合間に息抜きする時間が、何よりのリセットになっています。
私自身、これまでの人生でいろいろ失敗してきました。
システムのデータ収集条件を間違えて最初からやり直したり、出張帰りの飛行機に乗り遅れて自腹で帰ることになったり…。
それでも前を向いて進んできたつもりです。
ただ、年齢を重ねるにつれ
「この先ずっとこの働き方でいいのか?」 という不安が強くなってきました。
給料は伸びない、ボーナスも減る、仕事量だけは増える。転職も簡単じゃない。
だからこそ、副業という選択肢に希望を感じたんです。
そんな中でよく目にしたのが「MasterLife(マスターライフ)」という副業案件。
今回はエンジニアの目線で、その仕組みやリスクを冷静に調べてみました。
MasterLifeとは?「15億円配布」などの派手な広告の正体

まず、広告でよく見かけるキャッチコピーを整理してみます。
- 「限定30名に15億円を配布!」
- 「スマホだけで簡単に稼げる」
- 「AIが自動で利益を生み出す」
- 「スキル不要・誰でもできる」
これだけ見ると、まるで“夢のような副業”に感じますよね。
でも、エンジニアとして冷静に見ると、技術的にも経済的にも
「そんな仕組みは存在しえない」 ことが分かります。
なぜなら、AIが自動で莫大な収益を出すなら
世の中の人は全員お金持ちになっているはずだからです。
さらに調査を進めると
MasterLifeでは「抽選で当選した人に配当金を振り込む」という形を取っているようです。
しかし、その当選金を受け取るための
“事務手数料”を請求されるという報告が多く見られました。
登録後の流れ:LINE誘導と手数料請求のパターン
MasterLifeに登録した人の口コミを複数調べた結果、共通して次のような流れが見えてきます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 広告クリック | 「15億円当選チャンス」などのページへ誘導 |
| ② LINE登録 | “MasterLife運営チーム”の公式アカウントに登録 |
| ③ 当選通知 | ほぼ全員に「当選しました!」というメッセージが届く |
| ④ 手数料要求 | 「振込のために事務手数料が必要」としてAppleギフトカードの購入を要求 |
| ⑤ 追加請求 | 支払い後も「別の手続きが必要」と言われ続ける |
この手口、典型的なギフトカード詐欺の構造です。
しかも「AI副業」「自動配当」といったキーワードで信頼性を装いながら
実際には個人情報と金銭を狙っている可能性が高い。
Appleギフトカード詐欺の特徴と危険性
詐欺業者がギフトカードを使う理由は、足がつかないからです。
クレジットカード決済や銀行振込だと追跡されるリスクがありますが
ギフトカードはコードを送るだけで換金できるため、犯人を特定しにくい。
つまり、「ギフトカードで手数料を支払ってください」と言われた時点で
それは赤信号です。
正規の企業がそんな方法で金銭を受け取ることは絶対にありません。
主催者や法人情報をチェックしてみた結果
サイト内で「主催:小泉蓮」「運営:MasterLife事務局」などの表記がありますが
登記情報や法人番号を調べても、該当する企業データは一切見つかりませんでした。
また、特定商取引法に基づく表記が不十分で、
所在地や連絡先の記載が不明瞭なサイトも複数確認されています。
まともな企業なら、運営元情報・責任者名・連絡先(電話番号やメール)を明示するのが基本です。
それができていない時点で、信頼性はほぼゼロと考えてよいでしょう。
実際の声から見える現実
SNSやレビューサイトを調べると、こんな声が多数ありました。
「登録したらLINEで当選したと言われ、手数料を払ったのに入金されなかった」
「追加の事務費、保証料などで次々と請求された」
「AIが稼ぐという説明だったのに、競馬予想のような話に変わった」
「問い合わせても返信がない」
どの報告にも共通しているのは
“お金を支払ったのに成果がない” ということ。
つまり、“無料で始められる”は入口の言葉で
実態は金銭を引き出す仕掛けだったわけです。
怪しい副業を見抜く5つのチェックポイント

MasterLifeを調べて感じたのは、「怪しい案件には必ず共通点がある」ということ。
その見抜き方を5つにまとめてみました。
- 非現実的な金額をうたう(例:15億円配布、日給10万円)
- 具体的な仕事内容を説明しない
- 支払い方法がギフトカード・電子マネー
- 運営会社の情報が曖昧、電話番号がない
- 「今だけ」「限定」と焦らせる
この5つのうち3つでも当てはまるなら
ほぼ詐欺案件と見て間違いありません。
もし登録してしまったら:すぐに取るべき行動
万が一登録してしまった、あるいは支払いをしてしまった場合は、次の手順を取ってください。
- LINE・メールをブロックする
- スクリーンショットなどで証拠を保存する
- クレジットカード・銀行に連絡し支払い停止を相談
- 消費生活センターまたは警察のサイバー犯罪相談窓口に報告
- SNSで個人情報を晒さない・業者を刺激しない
特にギフトカードを送ってしまった場合でも、すぐに行動すれば被害拡大を防げます。
「もう遅い」と思わずに、冷静に対応しましょう。
エンジニアとして感じた「副業選びの本質」
エンジニアという職業柄、私は“仕組みを見る癖”があります。
今回のMasterLifeのような案件は、仕組みそのものが「お金を生まない構造」になっている。
つまり、利用者からお金を取ることでしか成立しないモデルなんです。
本当に信頼できる副業は
- 何をすれば利益が出るかが明確
- 作業量と報酬の関係が説明できる
- 運営者情報が公開されている
この3つがそろっているものです。
MasterLifeは“危険な幻想型副業”だった
ここまで調べて分かった結論はシンプルです。
MasterLife(マスターライフ)は
実態のない詐欺的副業案件である可能性が高い。
- 法人情報が確認できない
- ギフトカードによる金銭要求
- 当選詐欺の構造と酷似
- 被害報告が多数
つまり、広告で見える「夢のような言葉」は、現実とは真逆です。
副業をするなら、派手な広告よりも
「地道でも仕組みが理解できるもの」を選ぶこと。
それが、エンジニアとして、そして一人の社会人として身を守る最善の手段です。
焦らず、冷静に

副業に挑戦するのは素晴らしいことです。
でも、焦りや不安が強いほど、甘い言葉に流されやすくなります。
「今だけ」「誰でも」「完全無料」
――そう書かれていたら、まず一度立ち止まってみてください。
真面目に働く人を食い物にするようなビジネスが、いまネットには溢れています。
だからこそ、自分の手で調べ、考え、選ぶことが一番の防御になります。
あなたの行動が、未来の自分を守る第一歩です。

